これを「男性に媚びている」と捉える人がいるのは想定内だと思うが、私は高市総理のコミュニケーション能力の高さと空気を読む力に感銘を受けている。
日本人女性の特性から、高市総理が自分から腕を組んだとは思えないので、恐らく階段に差しかかった際にか、トランプ大統領が昭和のジェントルマンよろしく腕を出し、ヒールの高市総理をエスコートしたんだろう。
これが世間の令和のジェントルマン像とは違っていたとしても、70-80年代のザ・昭和のロマンのまま生きるトランプ大統領のキャラを考えたら、ここは素直に腕を組む方が綺麗かなと思う。
無視したり拒否すればトランプ大統領が時代錯誤のバカみたいに見えてしまうから。それによって失われるものも大きい。
恥をかかされることを異様に嫌い一瞬で激高したりするのは高齢男性に多く見られ、トランプ大統領に限ったことではない。
二人っきりのシーンなら話は別でも、周りに沢山人が居てカメラも向けられている中での話なので、トランプ大統領が世界に何を見せたい・見せようとしているのかと空気を読めば、必然的に「応じる」というこの振る舞いが1つの答えとして導き出される。
実際映像を見ると、この後トランプ大統領はカメラに向かって、もう片方の手で高市総理と組んだ腕をポンポンと叩いて見せているので、どこを撮って欲しいのか(皆に自分のどんな姿を見て欲しいのか)が見てとれる。
2010年頃だっただろうか、フェミニズムの台頭によって、レディファーストなど古典的なジェントルマン像を嫌う向きもあった。
椅子くらい自分で引ける、ドアくらい自分で開けられる、荷物くらい自分で持てるといった具合に。
その後ヴィクトリアシークレットのショーも廃止されるなど、古典的な女性像が批判に曝され、女性が自ら「女性はこうあるべきだ」像を押しつけ合う流れにあったが、ヴィクトリアシークレットがショーを再開する1-2年前あたりから再び「女性としての生き方は女性自身が決める」という当たり前の流れに落ち着きつつある。
物事0か1かではなく、0.5もあれば0.7もある。
が、何と言ってもトランプ大統領は就任するなり「性別は男と女の2つしかない」と断言しパスポートから「X」を無くした人なので、昔ながらの男らしさ・女らしさを好むことは言うまでもなく、「頼れるところは頼る」素直さがウケるに違いない。
といったところを首相就任直後の大きな舞台でぶっつけ本番で見事に空気を読めるんだからあっぱれ。
もちろん事前の分析もあるとは思うが、トランプ大統領が現場でどう振る舞うかは雲を読むようなものなので、動物的な嗅覚が頼りになる。
日本版「鉄の女」と囁かれていた高市総理。ただ硬いだけじゃないハイブリッドな鉄の女像は、どこか自動車業界の流れと似ていて面白い。
今後の展開が楽しみ。